【歴代】バロンドール、FIFA最優秀選手まとめてみた【サッカー】
どうも、サイクロです。
今月、2017年1月に2016年のバロンドールとFIFA最優秀選手が発表されましたね。
結果は予想されていた通り、クリスチアーノ・ロナウドが両方とも受賞しました!
最終ノミネートとしては、CR7とメッシとグリーズマンが残っていましたが、CLとEUROを制覇したロナウドが納得の受賞。
メッシ率いるアルゼンチンが南米選手権(記念大会)を制覇したり、グリーズマン率いるフランスがEURO制覇していたら、結果は違っていたかと。
近年のロナウドは完全にゴールのみを狙うストライカータイプと化しているので、ゴールの数とタイトルで勝負するしかない。
それにしても層の薄いポルトガルで良くEUROを制したなと。決勝では名監督クリロナも披露してくれたし(笑)
ポルトガルのEURO初制覇は誰が予想していたでしょう?
偉業ですよ。
クリロナで納得。
プレーの質や幅、フィールドでの影響力は完全にメッシの方が上だと思いますが、いかんせんシルバーコレクター。
アルゼンチン代表のメンバーを見ると、優勝候補筆頭ですが、チームをまとめ上げる力やモチベータとしてはクリロナに劣るのかもですね。
バロンドール(Ballon d'or)
wikiによると、
1956年にフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が創設したヨーロッパの年間最優秀選手に贈られる賞。
Ballon d'orフランス語で「黄金の球」という意味。
この賞が作られるきっかけとしては、スタンリー・マシューズというタイトルに縁のない素晴らしい選手の功績を称える為のものだとか。
なので、欧州選手のみの対象で、欧州のサッカー記者のみの投票によって始まった。
サッカー選手において最も栄誉のある賞と言われる。
たしかに....
サッカーの賞と言えば、FIFA最優秀賞とかもあるけど、
響きから言ってもバロンドールってのが一番先に浮かぶ。
「スタンリー・マシューズ」、皆さんは聞いたことがあるでしょうか?
名前くらいは聞いた事あっても、どれくらいすごいか分かんないですよね。ジョージ・ベストとかその辺の時代かな?と思うくらい。
ただ、サッカー雑誌愛読者なら、サッカー通販の「マシューズ・トリック」。
聞いたことないですか?
サッカーの名言やシーンをTシャツにしてる販売会社?サッカーファンならたまらないTシャツを販売してる会社です。その会社名もスタンリーマシューズのドリブルテクニックからつけたのでしょうね。
クライフのTシャツ
ゲルト・ミュラーのTシャツ
私も大学生の頃、確かオーウェンの韋駄天Tシャツを買ってよく着てました。
バロンドールが設立されて、約40年後の1995年、
欧州国籍の選手のみの対象だったのが、UEFAに加盟するクラブチームに所属する選手を対象に拡大した(国籍が関係なくなった)。
対象選手拡大後、一回目のバロンドールは、
年配のサッカーファンなら誰でも知っているでしょう。
そして、2007年からは選考対象を全世界に。(欧州以外のサッカー記者も投票に加わる)
これによって、FIFA最優秀選手とほぼ同じ感じになった。
なので、2010年から2015年までの6年間はFIFA最優秀選手とバロンドールが提携・合体してFIFAバロンドールとなった。
(尚、2016年からは提携解消してまた分かれた。)
とりあえず、過去のバロンドール受賞者一覧
いいですね、バロンドール歴代受賞者。
名前も初めて聞いた方も何人かいますが。
もうウイイレのレジェンド達がウヨウヨ。
カール・ハインツ・ルンメニゲとか名前かっこよくて好き。現バイエルン代表取締。キャプテン翼のドイツのライバルであるカール・ハインツ・シュナイダーの名前のモデルでしょうね。浦和にいたミヒャエル・ルンメニゲの兄貴。
1960年の受賞者なんて、バルセロナのルイス・スアレスですって。
現所属の選手?ウルグアイ?って勘違いしそう。
ルイス・スアレス・ミラモンテス(Luis Suárez Miramontes、1935年5月2日生まれ4)は、スペイン・ア・コルーニャ出身の元サッカー選手、元サッカー指導者。ポジションはミッドフィールダー。選手時代はスペイン代表であり、監督としてもスペイン代表を指揮した。
1960年にはスペイン出身選手として初めてバロンドールに選出された。スペイン史上最高の選手のひとりとみなされており、エレガントで優雅なプレースタイルが特筆される。
との事です。ベッカムと同じ誕生日ですね。
ちなみにウルグアイのスアレスはルイス・アルベルト・スアレス・ディアス(Luis Alberto Suárez Diaz、1987年1月24日)。
ヨハン・クライフとミシェル・プラティニとマルコ・ファン・バステンの3回。(一覧表ではオレンジ色。2回受賞が黄色)
いやいや、これおかしいでしょ!
合併したFIFAバロンドールはカウントしていない。
カウントすべきでしょ。
カウントすれば、メッシが5回で、クリロナが4回のはず。
カウントしなければ、メッシはバロンドールをまだ1回しか受賞してない事に(笑)
せこいなプラティニ。プラティニが決めたんじゃないやろうけど、なんかせこいよ。
そりゃあ2000年前後までのスター達に比べると、メッシ、クリロナ以外の候補が弱いという感じはするけども...
逆に考えれば、約10年もトップフォームを崩さずにライバルが凌ぎを削っているのは、この二人が異常にすごいのだ。
現代の激しいトータルフットボールで一試合一得点を記録し続ける二人は歴史上最も優れたフットボーラーと言っても言い過ぎではないのでは?
ペレやマラドーナ、ディ・ステファノ、ロマーリオ、ロナウド達もすごかっただろうが、現代のフットボールでメッシやクリロナほど点を取れたかは分からない。
だから、ちゃんとFIFAバロンドールもカウントしてほしい!
だから、FIFAバロンドールやFIFA最優秀選手やその他の主な賞をまとめてみた。
FIFA最優秀選手賞( FIFA World Player of the Year)は、国際サッカー連盟(FIFA)が1991年に創設したサッカーの世界年間最優秀選手に贈られる賞である。FIFA加盟各国の代表チームの監督と主将による投票で決定される。全世界の選手が対象。
代表チームの監督と主将の投票ってのがバロンドールと違って面白くて良いですよね。男子では三浦カズと中田英寿と高松大樹がノミネート(投票)された事がある。
高松大樹?なぜ?
これ当時の事、少し覚えてます。間違ってたらすみませんが、確か2002~2003年くらいの話で、オリンピック予選か何かで対戦した東南アジアのタイかカンボジア?辺りの監督が高松大樹に投票(3位)したんだったと思う。高松大樹のヘディングが驚異的だったみたいです。
UEFA年間最優秀選手賞( UEFA Club Footballer of the Year)は、各年度のUEFAチャンピオンズリーグで最も活躍した選手に贈られる賞で、決勝トーナメントに進出した16クラブの監督の投票によって決められる。2010-11年度よりUEFA欧州最優秀選手賞となった。
決勝トーナメントに進出した16クラブの監督の投票ってのが良いですね。この賞が取れれば名将たちからのお墨付きみたいな感じ。
でも、2011年からはUEFA欧州最優秀選手賞となってバロンドールの後釜みたいな形で記者投票になってしまったみたい...
1991年以のFIFA最優秀選手、バロンドール、UEFA年間最優秀選手の受賞者一覧
一覧によると、2005年からはFIFA最優秀選手とバロンドールが完全一致しています。この傾向を汲んで、2010年からFIFAバロンドール合併となったのでしょうが、そのFIFAバロンドールもメッシとクリロナの独占で終了。
2016年からまた別々となった。(このままFIFAバロンドール一緒でいいような気がするんですがね)
一方、チャンピオンズリーグで最も活躍した選手に贈られるUEFA年間最優秀選手(表の一番右)。あまり日本では取り上げられる事がなかった賞だが、見てみると面白い。エッフェンベルクとか取ってるんですね。レドンドやミリートもね。
話は戻ってFIFAバロンドール!
こちらはFIFAとバロンドールが統合して投票形式も合体して、FIFA加盟国代表チームの監督と主将と記者による投票。
こちらはネットで誰が誰に投票したか公表されていました。
2010年は主将のみの投票だったみたいです。
2010~2015年の6年間に投票に関わった国をピックアップしました。
2017年1月現在のFIFA加盟国数は211。
コソボ、ジブラルタルは2016年加入なので、東ティモールだけ監督、主将、記者の一人も投票に来なかったみたいです。毎年約150~180の国の関係者が投票に参加していました。(サッカー主要国は大体毎年参加していた)
加盟国を一つ一つ見ていくと、
地理上では南米大陸に属している フランス領ギアナ、ガイアナ、スリナムの3か国については当連盟ではなく、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)に加盟している等。(フランス領ギアナはFIFA未加入)
いろんな国があるんだなと勉強になりました。
こんだけの国があれば、チームメイトや同郷の選手にとって欲しいと思う方もいるでしょう。
当然、メッシはクリロナに入れませんし、クリロナもメッシには入れません。
ただ、カシージャスやネイマールなどのリーガ関係者は3位に互いのライバルであるメッシやシャビ、クリロナを入れている年もありました。
地域ごとの一位(5ポイント)の投票結果をまとめてみました。
OFC(オセアニア)とCONMEBOL(南米)は10か国程度しかないので、監督、主将、記者全員でも30票ちょっとの票数なので少し一票の得票率が大きくなります。
2011年 地域別1位得票率
2011年はメッシの年。
特に変な投票はない。
2012年 地域別1位得票率
2012年もメッシが受賞の年。
気になるのは、CONMEBOL(南米)の投票。クリロナの1位率は4%とシャビやカシージャスと同率。ましてや、他の地域が評価していないファルカオの13%は贔屓な感じがする。南米でクリロナのスタイルが評価されないのはわかる気がするが....
2013年 地域別1位得票率
2013年はクリロナが受賞の年。
この年は、ハインケスのバイエルンがチャンピオンズリーグを制し、立役者のリベリーとクリロナ、メッシの三つ巴となった。
全投票との差が激しいのはやはりCONMEBOL(南米)。メッシとクリロナの得票率が完全に逆転している。そして、また謎のファルカオ押し!
そして、もう一地域OFC。謎のベイル押し!かつリベリーを評価せず。
2014年 地域別1位得票率
2014年はクリロナの受賞の年。
ワールドカップをドイツが制し、ノイアーの受賞が期待されたが届かず。
面白いのはやはり南米、コンメボル。ノイアー、クリロナを評価せずにその分、ハメス・ロドリゲスに投票が少し流れている。(確かにハメロドのW杯での活躍は凄かったが、W杯を制した立役者のノイアーの方を評価するべきであろう、意外と南米の人はサッカー実はよく分かってない?)
2015年 地域別1位得票率
2015年はメッシの完勝の年。
やはり南米(笑)。ファルカオ押しからの今度はスアレス押しに!
全投票とそれぞれ地域の投票の有意差を求めると、やはり多くの年でCONMEBOLとOFCの投票はPが0.05以下の有意差が出ました。
主戦場であるヨーロッパから遠いので、あまり情報が入ってないんですかね?
最後に、FIFAバロンドールが行われていた2010~2015年の間で、合併していなかったらどうだったか調べてみました。
どの年も記者と代表監督、主将の投票に大きなブレはありませんでした。
ただ先程も示した通り、南米の投票とは有意差があり、それを切り離した本来のバロンドールというのを取り戻すべきではないかと思います。
というのも、2013年のクリロナ・メッシ・リベリーの三つ巴の年。
欧州のサッカー記者のみの投票で考えると(2007以前のバロンドール)、
僅差ですが, 2013年 1位の栄冠はリベリーの物となるはずでした。
やはり欧州が世界のサッカー界をリードする以上、FIFA最優秀選手とバロンドールは切り離して考えるべきで、バロンドールは欧州の記者のみで行うべきであると考えます。
それと同時に統合したならしたで、FIFAバロンドールもバロンドール受賞者として認めて、メッシをバロンドール受賞5回と認めるべき!
以上、長々と失礼しました。
まだまとめきれない部分が多々あったので、後日まとめてみようと思います。