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小説「ソロモンの偽証」の紹介をします。【感想】

どうも、サイクロです。

 

今日は何を書こうかなと本棚を見回した結果、同僚から戻ってきた

「ソロモンの偽証」

が目に付いたので小説を簡単に紹介

※ネタバレ含むので注意

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映画はこの前7月に金曜ロードショーでやってましたね。チラッと見た程度です。
今回は小説。
元々宮部みゆき先生が好きでちょこちょこ読んでます。
文庫版発行は
1.2巻が平成26年  9月1日 [事件]
3.4.巻が同年10月1日 [決意]
5.6巻が同年11月1日 [法廷]
の全6巻

 

当時1.2巻が店頭に並び、長編好きな私は即購入しました。

(お金があまりなくてだいぶ悩みましたが)
長編は良いですよね。ドキドキが続く続く。もう次の発売が待ちきれない。普段の生活もワクワクする。

 

そして全巻読破。
私は大好きでした。しかし賛否両論の小説だなと思いました。
貸した同僚は途中で挫折したようです。
というのもやはり長い。主題の裁判までがなかなか進まない。読むのには集中力が必要です

 

これはミステリー?

 勿論、事件の謎は最後に明かされるのでミステリーという分類でしょう。
でもこれはどちらかと言うと、宗田理先生のぼくらのシリーズのような冒険体験物に近いのでは?と思いました。
生徒がそれぞれ役割を担い真相に近づいていく。
特に野田健一の成長ぶりは思春期特有のもので見ていて嬉しくなる。

 

大人すぎる中学生

 主人公の藤野涼子、神原和彦と判事の井上康夫。皆中学生。特に井上は精神年齢30歳は超えてるだろう。自殺してしまう柏木卓也もかなり大人びていた。(こちらは中二病かもしれないが)
利発すぎて付いてけない人もいるだろう。

 

共感したくない中学生

 不良の大出俊次と大出にいじめられていた三宅樹里。
(主人公も利発すぎて共感できないが)
大出は数々の悪い事しておきながら親父には滅法弱い。あんなに怖い親父ならもっと大人しく育ちそう。
それでも不良に育ったんなら仁義を備えた不良になってほしい。

 

最高に共感したくないのが断トツで三宅樹里。宮部先生もわざとかというくらい嫌な奴に仕上げてきた。
でも学年に1人くらい居ましたよね。こういう精神の人。宮部先生も三宅樹里を反面教師にして欲しくて描いたのでしょう。

ニキビが顔中に出来てて可哀想だと思います。何か特効薬があればいいのですが。塞ぎがちになってしまうでしょう。でも人のせいにしては絶対いかんです。

全巻読んで一番印象に残るのはこの三宅樹里。それくらい読んでて可哀想で残念でした、親もね。

 

総評

 最近の宮部先生は登場人物の背景や話の進め方が、非常に論理的であやふやな部分がない。それに道徳が含まれるので私はすごく好みの作品です。

ただ中学生が登場人物なので少し違和感を感じてしまうかも(高校生ならまだ感じなかったかも)

中学生が校内裁判をやるといった点からも道徳的な面からも是非10代、中高生に読んでもらいたいと思いました。
皆様も感想ありましたらコメントお願いします。

 

最後に6巻末の短編で藤野涼子と杉村三郎が出てきたのは嬉しかった。

 

 

 

失礼します。