SMAP解散! 久々にシュートを見てみようよ!
SMAP解散という事で今回は大島司先生の「シュート!」
第1部から4部まであって1990年〜2003年までマガジンで連載。
やはり1部のイメージが強い作品ですね。
因みに大島先生は女性です。絵柄でやはり男性か女性か分かりますよね何となく。
SMAPのファンじゃなかったり、若い方は何故?って思う事もあるかと。
1994年にSMAP6人主演で映画化
配役は、
田仲俊彦 ー 中居正広
久保嘉晴 ー 木村拓哉
馬堀圭吾 ー 稲垣吾郎
神谷篤司 ー 草彅剛
平松和広 ー 香取慎吾
白石健二 ー 森且行
その他V6のイノッチや長野、KinKi Kidsやヴェルディのラモス、武田も出てたみたい。
(ラモスは漫画の方にも登場する)
映画は見たことありませんが、スマップの番組でたまに映像は出てくるのを見ると、ちょっと微妙な感じがします。
2016年の2月放送のナカイの窓で当時のエピソードがありました。
それによると、キャスティングの関係で後半のシーンを先に撮ってから、前半のシーンは後日に回しました。
そして後半のシーンを撮り終わった後、草彅くんが髪を切っちゃったそうです!
だから、前半戦は短髪の草彅がハーフタイムを終えて後半戦には髪がいきなり伸びてしまってるそうです笑
腹抱えて笑いました。面白すぎるエピソードです。是非すべらない話で披露して頂きたかったです。
草彅は監督にすごく怒られたそうです。(そりゃそうでしょ)
あらすじ
第1部は天才・久保嘉晴率いる掛川高校に憧れて入学した田仲俊彦(トシ)は、久保嘉晴に左足のシュートの才能を見出される。
トシ、平松、白石の掛西中トリオが入学してすぐのインターハイ予選は苦戦しながらも準決勝まで駒を進めた。
準決勝の相手は斉木率いる掛川北高校。
その試合で久保はGK白石にボールを要求し受け取ると、自陣ゴール前からドリブルで掛川北の選手11人全てを抜き去りゴール。
「伝説の11人抜き」を達成した後、久保嘉晴は倒れて病院へと運ばれそのまま帰らぬ人となった。
久保の亡き後、トシの幻の左を筆頭に各部員それぞれの成長と共に全国大会制覇、日本代表U-18までを描いていく物語。
第2部はトシ、平松、白石らが中学生時代の話。
第3部は再び掛川高校の2年目のインターハイの話。新たな技ファントムドリブルの登場。
第4部は掛川高校の新たなライバル校久里浜高校の「奇跡の左」伊東宏を主人公に描き、全国大会決勝で両主人公の対決となる。
といった感じでしょうか。2〜4部はほとんど端折りましたが、
当時の盛り上がり方からして1部がメインの漫画かと。
90年にスタートでヒロインである遠藤一美はヤンキーですし、少し時代を感じる作品。
連載中の1993年にJリーグが開幕したので、サッカーバブル真っ只中。
サッカー人口も増え、サッカー小僧達の間ではすごく有名。
(キャプテン翼を漫画で見たことなくてもシュートを見たことあるっていう人多いのでは?)
名シーン
特に1部は名シーンが多く、名作と言えるのでは?
「伝説の11人抜き」
「トシ、サッカー好きか?」
スラムダンクとタッチを足したようなシーン。
初期は特に良かった。
「ダブルヒール」
「幻の左」
「フラッシュパス」
どの試合も熱い戦いで、北海の氷壁氷室との対戦の幕切れは伏兵赤堀の決勝点!
素晴らしい展開です。
1部はやはり最高だ。
トシと一美と平松の三角関係を選手権決勝まで絡めていき、見事な優勝!
1部はやはり良い!
2部からがトーンダウンしていくのですが、なぜ?
1部の終わりの日本代表戦は個人的には好きでした。やはり今まで戦ってきた敵が仲間になるというパターンはわくわくしますよね。
だからこそ、2部の中学時代の話が意味が分かりませんでした。
これから世界を相手にって所で付いていけなくなってきました。
そして3部に入り、ファントムドリブルが出て来たときはまた少し盛り返しましたが、以前ほどではない。
4部に入り、新たな主人公伊東宏をキング(マラドーナ)とした久里浜高校とトータルフットボールである掛川高校(クライフ擁するオランダ)との戦い。
サッカー史に残る選手・チームを模擬して戦う構図は非常に良いのですが、読者が1~3部の流れを把握できていない。
個人的に思うのは2~3部で絵柄が劇的に変化してしまう。
1部の頃に比べると絵自体は格段にうまくなっているが、味がなくなっているように感じる。
1部の頃は荒けずりな分、試合の一人ひとりの動きはわかりずらいがダイナミックさがあって勢いがあって良いのではないかと思う。
これはキャプテン翼でも同じ事が言えるが。
ストーリー : B
キャラクター : A
絵のうまさ : B
名シーン : S
オススメ度 : B
1部で終わっていたらもっと評価の高い漫画であった事は確実。
あと神谷が最所は下手で嫌味な先輩だったのだが、
最後は稀代の天才みたいな扱いなのは納得いかない人は多いのではないか。
終わり時は難しいですね。
読まれていない方は是非1部だけでも読んで感想を聞かせてください。